2020/09/01 11:18
VOL.21 家や土地を購入する場所が、安全かどうか確認する方法はある?
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VOL.21 家や土地を購入する場所が、安全かどうか確認する方法はある? ※2020年9月現在




そして、この重要事項説明のなかで、不動産会社には、物件の位置を示したハザードマップを提示して、説明することが義務づけられたんじゃよ。


一方で、宅地建物取引士には、買い主によって、その物件が、浸水が想定される区域外にあるからといって、買い主が「水害リスクがない」と判断することのないよう配慮することも求められるようになったんじゃ。




●国土交通省 ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/
気に入った住まいが見つかったら、住所を入力してさまざまな災害のリスクを確認したい。水害だけでなく、土砂災害や津波など、さまざまなリスクがわかるから、すべてに目を通しておこう。


ハザードマップはすべてのエリアで作成されているわけではない。まだ作成できていないエリアに、購入希望の住まいがあるかもしれんということじゃ。また、インターネットで公開されていない場合もあるから、自治体に行ってマップがあるかを確認してみるのがよいぞ。また、一誠商事にも「周囲の災害リスクについて知りたい」と伝えてほしい。
さらに、付け加えたいのは、重要事項説明でも言われることじゃが、「ハザードマップでリスクが指摘されていない地域だから安心」ともいいきれんことじゃ。ハザードマップは過去の災害の歴史から想定される被害を示したもんじゃ。あくまでも想定の範囲内で示されているのであって、想定外のことが起きる可能性はある。
最近では、「過去に例をみない」豪雨災害が起きておるぞ。買いたい住まいのある場所が、ハザードマップでは災害が示されていなかった場合でも、「もし」を考えて、避難場所のチェックや、自分たちの災害対応を考えておきたい。
また、このところ、被災した際の生活拠点となる避難所が、豪雨被害を受けてしまったという話がある。人が次々と訪れて避難所に入れないという話もあるぞ。一時的に避難できる避難場所がどこになるかを自分たちで確認しておこう。一時的であれば、マンションやビルの上階なども推奨されておるぞ。
もちろん、現地で周囲の状況を確認し、できれば古い商店街の人に災害がなかったかどうかの話を聞いておこう。昔から住んでいる人は、意外に土地の歴史を知っているもんじゃ。 また、国土交通省では、以下の「災害履歴図」で、過去に発生した災害を地図にまとめたものも公開しておるぞ。ちょっと見づらいが、目を通しておきたい。
●国土交通省 土地分類調査・水調査>災害履歴図
https://nlftp.mlit.go.jp/kokjo/inspect/landclassification/land/saigai_rireki.html

- その1 重要事項説明で、水害ハザードマップを提示して説明が義務づけられた!
- その2 自分でもさまざまなハザードマップをチェックしよう!
- その3 現地でも確認し、住んでいる人に話を聞いてみよう!